シャンプーの必要性とは
毎日の習慣として、シャンプーをする方は多いと思います。実はこれは日本だけの習慣で、海外では、毎日シャンプーをすることはほぼありません。では、毎日シャンプーしなくてよいのでしょうか?答えは「No」です。
頭皮は、Tゾーンの約3倍の皮脂が分泌されます。適度な皮脂は頭皮や髪の表面を覆い、頭皮を保護し、髪にツヤを与える大切な役割を果たします。この「適度」な皮脂量を保つためにシャンプーすることは必要です。ただし、お肌にも乾燥肌、脂性肌、混合肌、普通肌と個々人でタイプが違うように、頭皮のタイプも人それぞれです。
頭皮がベタつきやすい脂性の方は毎日シャンプーしたほうがよいですし、乾燥しやすい方はシャンプーで必要な油分を落としてしまうので毎日はしないほうがよいでしょう。洗いすぎも洗わなさすぎもダメなのです。
見直すためには自分の頭皮タイプを知ろう!
では、自分の頭皮は「オイリー頭皮(脂性タイプ)なのかドライ頭皮(乾燥タイプ)なのか?」を知るためのかんたんチェック方法をお伝えします。
【Step1】いつもお使いのシャンプーで普段通りに髪を洗います。
【Step2】頭皮を大体8~9割程度ドライヤー等で乾かし、30分ほど時間を置きます。
【Step3】あぶらとり紙を髪の生え際と、つむじに貼り付けます。
※あぶら取り紙がない場合は、指で確認しましょう。
0~20分で脂が染みてくる、指に付着した場合
アナタは、オイリー頭皮(脂性タイプ)と言えます。
30分以上経過し、脂が染みてくる、指に付着した場合
アナタは、ドライ頭皮(乾燥タイプ)と言えます。
頭皮タイプに合ったシャンプーを選ぼう
オイリー頭皮(脂性タイプ)の場合
オイリー頭皮(脂性タイプ)の人は、皮脂が過剰に分泌されている状態ですので、頭皮の刺激がマイルドで洗浄力はあるアミノ酸系シャンプーを選ぶと良いでしょう。洗浄力の強いシャンプーを使用して、何回も洗えば治ると思っている方が多いのですが、これは間違いです。オイリー頭皮(脂性タイプ)だから頭皮の皮脂・油分を落とせばいいというものではありません。
頭皮にとって必要な皮脂・油分まで洗い流してしまうと、頭皮は皮脂や油分を補おうと過剰に皮脂を分泌してしまうのです。そうすると頭皮がさらにベタついてしまうという悪循環になってしまいますので、注意しましょう。頭皮に優しいシャンプーに変え、優しくマッサージするような洗髪を心掛けることにより、次第に過剰な皮脂分泌はおさまっていきます。
オススメシャンプー
ドライ頭皮(乾燥タイプ)の場合
ドライ頭皮(乾燥タイプ)の人は、適度な皮脂が分泌されておらず、頭皮を守るバリア機能が低下するので外部からの刺激にも敏感になっている状態です。今、お使いのシャンプーの成分にラウリル硫酸やラウレス硫酸と書かれているなら、そのシャンプーは洗浄力が強いシャンプーです。洗浄力が強すぎることで頭皮に必要な皮脂までも洗い流してしまいますので、一旦中止しましょう。
乾燥によるかゆみ・フケが出ているようであれば、グリチルリチン酸2K入りのシャンプーがオススメです。頭皮の炎症を抑え地肌を健康な状態にする効果期待できます。または、ラウロイルメチルアラニンNaやココイルグルタミン酸Naなど、低刺激な自然由来の成分が配合されている低刺激のシャンプーも良いでしょう。
オススメシャンプー
まとめ
いかがでしたか?頭皮トラブルがあると、1日2回シャンプーしたり、洗浄力の強いシャンプーでゴシゴシ洗ってしまうなど間違ったケアをしてしまいがちです。自分の頭皮タイプを知って、自分に合ったシャンプーで髪を洗うことで、健やかな頭皮と美髪を育む一歩となりますので、是非、参考にしてみてください。自分の頭皮タイプがよくわからない、頭皮状態が良くならない人は、頭髪専門医に相談してみるのも良いでしょう。